夢とアブラ
長崎放送

1968年に発覚した「カネミ油症事件」。米ぬか油に化学物質PCBを混入させた企業「カネミ倉庫」内を初めてカメラが取材した。原因企業は事件にどう向き合ってきたのか。一方、被害者自身がタブー視してきた次世代被害。54年目にして始まった次世代調査は、子や孫に現れる皮膚の色が黒いなどの症状と新たな差別の恐怖への中で進む。 健康被害が次世代に続いている現実を取材し、取り上げた意義は大きい。原因企業にも焦点を当て、問題の複雑さと深刻さを粘り強く追った力作である。