小松左京クロニクル~「日本沈没を探す旅」特別編 初語り
文化放送
原作と同じ1973年に制作したスピンオフドラマ『ここを過ぎて悲しみの都へ』の音質を向上させて半世紀ぶりに再放送。原作と異なり、日本が沈没することを知らない市民が総理大臣の発表会見以降、翻弄されてゆく物語となっている。しかし、このラジオドラマには原作者の小松左京が伝えたかったことが込められていると子息の実盛氏は語る。
技術の進展を実感させる。日本があった海原を漂い提起される「日本人とは?」「故郷や国、国土を失うことは?」が現在でも近未来を暗示する重要な問いかけで秀逸である。