FBCラジオ報道特別番組 殺人犯の烙印は消せるのか~前川彰司さん38年の闘い~
福井放送
1986年に起きた福井市の女子中学生殺人事件で犯人とされた前川彰司さんは、一貫して無罪を訴え、服役後に2度の再審請求を行った。一度押された殺人犯の烙印は容易に消せない現実も受け止めながら、再審法の改正に向けて声を上げ続ける彼の日常に迫る。
検察側が供述の裏付けとして主張していたテレビの音楽番組と関連させる「音」を工夫した構成が秀でている。当時の状況を知る人物の証言を引き出すなど、捜査当局の組織的な不正を描くことで取材の積み重ねが分かるとして評価された。